短編小説書いてみた。題名(夢の島)

 

 

目覚めるとそこは見知らぬ小島だった。目に入るのは飛行機の無残な残骸と無駄に綺麗な海。どうやら墜落事故にあったようだ。記憶にはない。状況を整理する以前に体が勝手に飛行機の残骸の方へと足を運んでいた。恐らく生存本能というやつだろう、無駄な事にエネルギーを使っていられない。物を漁っていても見つかるのは燃え尽きた雑誌や使えなくなったペンなどで食料など使える物は全く見つからなかった。しばらく探していると三人程こちらに歩いてくる。裸眼の自分は目を細めて凝視した。3人とも制服を着ておりクラスメイトだった。歩いてきたのはリン、みかん、そしてすみれだった。180cmの大柄の男、リンとは親友の様な仲だがよく口論になった。カイ(主人公)とリンはお互い自分の意見を持つ人間で主張が激しく良く言えば意志があり悪く言えば頑固な令和世代にはあまり見ない高校生だった。みかんは引っ込み思案で勉強好きなあまり特徴はないが顔が良いクラスに一人入る女子だ。すみれは人を笑わす事が好きで勉強ができる才色兼備なクラスのマドンナ的存在だ。会うや否や4人はそれぞれ黙り込みそして各々自覚していた。この4人で団結してこの孤島で生き抜くしか道が無いと。

 

                   〜続く〜